丸山耳鼻咽喉科医院 みみ・はな・のど

神戸市中央区の耳鼻科,アレルギー性鼻炎,花粉症 丸山耳鼻咽喉科医院

〒651-0078 兵庫県神戸市中央区八雲通3丁目3-15 八雲ビル115.116
TEL 078-221-1303
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花粉症・アレルギー性鼻炎



●重症スギ花粉症にはゾレア(抗体注射)があります
⇒詳しくはこちら

去年ゾレアを注射した方採血検査不要1週間の内服治療期間不要再開継続できます
⇒詳しくはこちら       (再開時期は2月前半頃がよろしいでしょう) (予約をして下さい)

花粉症を含めてアレルギー性鼻炎一般の治療のコツを、下にまとめてあります。⇓

●スギ以外にもご注意!
花粉症の季節は終わったのに、目がかゆい、鼻がかゆい、くしゃみ鼻水鼻づまりで困っている・・・。そんな方は、イネ科の雑草の花粉症かもしれません。アレルゲンは1種類だけではありません。気になる方はご相談を。

●スギ花粉症に対する舌下免疫療法の受付は6月~12月の間です(10月中がベストでしょう)
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は6月から12月の間にのみ開始します。それ以外のシーズンには開始はできません。開始に当たり、診察とスギが抗原であることの確認のための検査が必要です。血液検査データをお持ちの方はデータをご持参ください。当院での検査を省略できるかもしれません。

●春の花粉症(スギ・ヒノキなどのアレルギー性鼻炎)に対する鼻粘膜レーザー焼灼術について
今年の春の花粉症に対するレーザー治療は終了しました。
来シーズン(来年の春)の花粉症のためのレーザー治療は、今年の10~12月に行います。
通年性の鼻炎に対するレーザー治療は適宜行っております。ご相談ください。

 

医療関連のリンク集⇒こちら
レーザー治療⇒こちら



●アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は1月になると治療の開始はできません。
治療の開始が可能な時期は6月~12月です。
新たに治療をご希望の方は6月以降にご予約をください。

 

舌下免疫療法について
  剤型

単位
使用法
1日1回
服用後5分うがい食事禁止
増量法 年齢
管理法
スギ 錠剤
シダキュア
2000 JAU
5000 JAU
舌下1分⇒嚥下 2000 1週間
2週目から 5000
5歳以上
65歳未満
室温 保存
ダニ 錠剤
ミティキュア
3300 JAU
10000 JAU
舌下1分⇒嚥下 3300 1週間
2週目から 10000
5歳以上
65歳未満
室温 保存
錠剤
アシテア
100 IR
(19000 JAU相当)
300 IR
(57000 JAU相当)
舌下2分⇒嚥下 1日目  100
2日目  100×2錠
3日目~ 300
5歳以上
65歳未満
室温 保存
注意事項
※初回は内服後30分間医師の監督下にいること
※5歳未満は安全性など不明、65歳以上は効果不明。3年以上推奨。
※妊娠中、授乳中は開始できない ⇒ 開始してしまえば妊娠中、授乳中も継続可能
投薬前後2時間は激しい運動・アルコール摂取・入浴など血流変化を避ける
※スギの舌下免疫療法はスギ花粉飛散中は開始できない⇒ 当院では6月~12月に開始
※維持期に中断した場合:2週までは維持量再開可能。4週以上は初めからやり直し。
⇒個々の条件により異なるので医師の判断による
この治療を受けられない方:重症喘息
当院では原則舌下免疫療法を行わない方(場合により可能な方)
喘息
重症心疾患/重症呼吸器疾患/重症高血圧
非選択的ベータ遮断薬・ACE阻害薬(高血圧狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈の治療中)
三環系抗うつ薬・MAO阻害薬(精神疾患の治療中)
治療中に原則休薬すべき時
喘息症状が出ている時
体調が悪い時(インフルエンザや風邪などの時)
抜歯後など口腔内術後・口腔内に傷や炎症があるとき
参考:アナフィラキシー増悪因子(注意すべき要因)
花粉飛散期・急性感染症・精神的ストレス・月経前・運動・旅行など非日常的な行動

 

●舌下免疫療法について

①花粉症や通年性のアレルギー性鼻炎などアレルギー疾患をお持ちの方で、原因がスギの方とダニの方には、それぞれに対する舌下免疫療法があります。

②年齢:5歳以上、64歳までの方が受けることができます。

③治療開始時期
スギ:花粉が飛んでいない時期でなくてはならないため、当院では6月以降12月までです。
ダニ:一年中いつでも開始可能です。

④治療の流れ
1)初回投薬は医師の監督下で行い、かつ、投薬後30分間は院内で待機する必要があります。
2)投薬量を増やしてゆく時期があり⇒毎日同じ量(維持量)を継続する時期(維持期)に移ります
3)維持期には、1か月に1回の診察が必要です。
4)一旦治療を開始したなら、シーズンにかかわりなく、症状のあるなしにかかわらず、一年中毎日内服を継続する必要があります。
5)治療の継続は、少なくとも3年以上が必要です。

⑤注意
1)治療開始にあたっては、血液検査などでスギやダニのアレルギーであることの確認証明が必要です。
2)治療を受けられない方もおられます
重症喘息そのほか治療を受けられない方もおられます。⇒一覧表をご参照ください。
3)効果を保証するものではありません。
治療開始後早期に治療効果を実感できる方がおられる一方で、3年以上治療を継続したけれども結局効果がなかった。という方もおられます。
効果が得られるのかどうかをあらかじめ知ることはできません。
4)中断した場合
維持量を中断した場合、中断期間などによっては、また初めから(医師の監督下に置いて初回投薬⇒増量期⇒維持期)やり直さなくてはなりません。

●アレルギー性鼻炎一般(花粉症も含めて)の治療のコツ

よく読んで、アレルギー性鼻炎のことなど忘れて快適な日々を過ごしましょう!!

自分に合った治療法を見つける

治療の基本は内服薬です。効果が不十分なら、それに、点鼻薬点眼液を組み合わせます。
内服薬にもたくさんの種類があって、いろいろの特徴があって、相性があります。
相性とはⅰ)効果があるのか?ⅱ)副作用で眠くならないか?ⅲ)1日1回が良いか2回が良いか?
の3点について評価します。
同じお薬でもひとによって効果や副作用は様々です。
自分にとって、「効果があって、眠くない」薬を見つけましょう。
当院では、「多くの場合通常は眠気が出ない」「副作用の少ない」安全なお薬しかお出ししません。
けれども、それでも、ほとんどのアレルギーのお薬は、ときに眠気が出る可能性はあります。
その為、お薬によっては、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」など車の運転が制限されるものもあります。
ご相談ください。
⇒一度使った薬の名前効果副作用(眠気)は記録しておいてください。
いくつかの薬を順番に試した結果のリストができます。
花粉症は体質ですから、これまでずっと毎年出てきたように、これからもずっと毎年出てきます。そのうちにお引越しをするなどして、主治医が変わることもあるでしょう。その時に、待ち時間を待ってようやく受け取った薬、全く自分に合っていない薬だったりするようでは困ります。
新しい先生には、リストを持って行って、自分の希望を伝えましょう。

内服薬にもいろいろな種類があり、それらのいろいろの組み合わせがあり、それらの加減の仕方があります。
自分に合った治療法とその加減の仕方をいっしょに見つけてゆきましょう。

ひとりひとりの患者さんによって、あるいは状況・時期・症状によって薬の使い方を変えることがあります
上記のように、内服が治療の中心になることが多いのですが、症状が鼻症状のみに限局されるような方の場合には、点鼻を中心に治療をして、症状の悪化時には点鼻に加えて内服を1日1回~2回症状の程度に応じて追加するのが良いこともあります。

自分に合った治療法を見つけましょう。状況に応じて加減できるようにしましょう

そのほかの治療について

レーザー手術について(随時行います。ご相談ください)
レーザー治療は、これで鼻炎が完全に治ってしまうというわけではありません。けれども、くしゃみ、鼻汁、鼻閉などの鼻炎の症状の全般に一定の効果を発揮します。症状は軽くなり、お薬を使う量も期間も減ります。外来でほぼ無痛で行うことができて副作用もなく反復して行うこともできます(効果の持続は人によりますが数年)。保険で行うことができる治療です(手術料は3割負担で9,000円。この他再診料処方箋料などが必要になります)。
(春の花粉症には11月~12月(遅くとも1月中)に行いますそれ以降は行いません。)

舌下免疫療法について(スギ花粉症・ダニ  5歳~65歳まで 重症喘息の方はできません
スギ花粉症の場合、治療の開始は(6月~)10月(~遅くとも12月まで)です。
ダニは随時開始可能です。

常に備えを

発症してから放置していると症状の悪化だけではなくて、風邪などが重なってきたりなどします。
そうすると、強い薬や多くの薬が必要になり、治りにくくなります。
発症前に、あるいは、発症後まだ症状が軽いうちに、素早く抑え込むことがコツです。
しかし、アレルギー性鼻炎がある人は、毎年決まったシーズンに発症する以外にも、風邪を引いたときや、寒くなった時やなどに、一年中時々不意に発症します。その時には、いちいち毎回すぐに医院を受診できるとは限りません。しかし、街の薬局のお薬は副作用はあるし保険がきかないので高くつきます。
また、通年性の鼻炎の方にとっては、一年中しょっちゅう通院することは大きな負担です
負担の大きい治療は実現継続が困難であり、困難な治療は良い治療ではありません。結果を出せません
当院では、その人それぞれに合った薬・治療方針を見つけた後には、長期処方をします
症状に応じて加減しても良いので、いつでも手元に薬を残しておいてください
処方薬がなくならなくても、残り少なになったら、時間があるときに処方を受けにおいでください。
そうすれば、患者さんは通院回数を少なくして、なおかつ、常に快適な状態を保つことができるのです。
つまり、結果・効果を出すことができるのです。これが、良い治療です。
さて。アレルギーの方に知っておいていただきたいことです。
アレルギー性疾患が悪化するのは次のような場合です。
アレルゲンにさらされたとき(スギ花粉症の人はスギ花粉が飛んだ時、ハウスダスト・ダニなどの人は大掃除をするなどしてホコリを浴びたとき、秋の花粉症の人は秋になって花粉が飛び始めたときに雑草の茂る空地や野山を歩いたとき、イヌネコのアレルギーの人はイヌネコがいる家へ行ったとき、など)
風邪などを引いたとき(あるいは、体調を崩した時:強いストレス、過労、寝不足、飲酒、そのほか)
③ 激しい気温の変動、特に、冷気気温の低下などによって、喘息、アレルギー性鼻炎は悪化します。朝が冷えるようになる夏の終わりから秋口などは要注意です。
④ また、自然学校などで転地して環境が変わるときも要注意です。自然学校では、*朝の気温の低下が強い*宿舎にハウスダストやダニが多いことがままある*環境の変化がストレスになる、などの要因が重なって、喘息、アレルギー性鼻炎が悪化することがしばしば見受けられます。出発の2~3日前から治療を開始して帰宅まで続けます。
*追加:軽くても治療をするべきなのはどんなとき?
⇒ ⅰ)夜間鼻閉やいびきのあるとき ⅱ)朝のくしゃみ、鼻汁、鼻閉があるとき です。

そのほかのちょっとしたコツ

点鼻薬(ナゾネックス、アラミストなど)について

「使えばそれで良い」というものではなくて、よりよく効かせる効果を十分に引き出す使い方があります。
 ≪鼻が通っているときに点鼻する≫ことです。
詰まっている鼻に点鼻しても、お薬は鼻の中へは入ってゆかず、当然効きません。くしゃみ・鼻水が激しいときに点鼻しても、お薬はすぐにくしゃみで弾き飛ばされ鼻水で洗い流されてしまいます。
お風呂に入って十分温まるとか蒸しタオルで鼻を十分に蒸すとかで鼻が通った時に。それでも鼻が通らないならコールタイジンスプレーを点鼻して。鼻を通るようにしてから、ナゾネックスなどを点鼻します。
点眼薬について

朝起きたら、症状が出る前に、少なくとも玄関のドアを開けるまでに、1回目の点眼をします。
後は持ち歩いて、症状が出たら追加点眼をします。
1日1回の点眼で十分な方は結構おられます。そのような方は、この使い方で点眼液を長持ちさせることができます。つまり、医療費を抑えて、通院回数も抑えることが可能なのです。