丸山耳鼻咽喉科医院 みみ・はな・のど

神戸市中央区の耳鼻科,アレルギー性鼻炎,花粉症 丸山耳鼻咽喉科医院

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花粉症・治療のコツ

春(スギ・ヒノキ)の花粉症を快適に乗り切るいくつかのコツ

よく読んで、花粉症知らずの快適で楽しい春を過ごしましょう!!

自分に合った治療を見つける
治療の基本は 内服薬です。それに、点鼻薬や点眼液を組み合わせます。
内服薬にもたくさんの種類があって、いろいろの特徴があって、相性があります。
相性とはⅰ)効果があるのか?ⅱ)副作用で眠くならないか?ⅲ)1日1回が良いか2回が良いか?
の3点について評価します。
同じお薬でもひとによって効果や副作用は様々です。
自分にとって、「効果があって、眠くない」薬を見つけましょう。
当院では、「多くの場合通常は眠気は出ない」「副作用の少ない」安全なお薬しかお出ししません。
けれども、それでも、ほとんどのアレルギーのお薬は、ときに眠気が出る可能性はあります。
その為、お薬によっては、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」など車の運転が制限されるものもあります。
ご相談ください。
自分にとって、「効果があって、眠くない」薬を見つけましょう。

⇒その後のことについて。
一度使った薬の名前は記録しておいてください。そして、その効果・副作用も。
いくつかの薬を順番に試した結果のリストができます。
花粉症は体質ですから、これまでずっと毎年出てきたように、これからもずっと毎年出てきます。そのうちにお引越しをするなどして、主治医が変わることもあるでしょう。その時に、待ち時間を待って、ようやく受け取った薬が、全く自分に合っていない薬だったりするようでは困ります。
新しい先生には、リストを持って行って、自分の希望を伝えましょう。

 

先手必勝
発症したものを抑え込むのは大変です。強い薬や多くの薬が必要になることもあります。
発症前に抑えておいて、その良い状態を維持することが望まれます。
「先手必勝」です。

☆シーズンのレンジ☆では、「花粉の本格飛散の時期の10日ほど前から内服開始」です。
「発症前に、いつ発症するかなんてわからないじゃないか!」と、お思いかもしれません。
飛散時期は自然現象なので多少は前後するものの、桜の開花の時期と同じようにそんなに大きく時期がずれることはなく、毎年だいたい同じ頃に花粉の本格飛散が始まり、花粉症を発症します。
ですから、一人ひとりご自身の発症時期を把握しておいて、その2週間前から内服を開始してください。
たいていの方については内服開始の時期というのは、「節分を過ぎたらそろそろ」です。
「なんがつなんにち」という覚え方では、忘れてしまいます。「節分・豆まき・恵方巻き」で思い出してください。

そのために!次のような工夫があります。
シーズンの終わりにお薬を残しておいて、来シーズンに備える
12~1月に暇なときにお薬を受け取っておく(節分までに)

そして、内服しているのに症状を感じるようになったら、点鼻薬点眼液の使用の開始です。
一日のレンジ でも先手必勝です。
朝起きたら、症状を感じる前に、少なくとも家の玄関を開ける前に、内服(+点鼻+点眼)を済ませます。

 

油断しない
ひとたび治療を開始したら、花粉が飛び終わるまでは治療の手を緩めないことです。
(スギだけの人は3月末~4月頭頃まで。ヒノキもある人は4月末~5月頭頃まで)
花粉が少なくて症状が楽になった時に薬を抜いてそのために再び症状が出てしまうと、あわてて治療を再開しても元の状態を取り戻せない場合があります。
新聞・テレビ・インターネットなどの花粉情報に注意して、自分の原因花粉の終了まで用心しましょう。

特に「スギ&ヒノキ」の人に注意!!≪ワナにかからないように!≫
3月末~4月頭頃 一時的に症状が楽になります。
このころはまた、2月から薬を使い続けていて、いいかげん薬がイヤになってきている頃でもあります。
ちょうどその頃を見計らって狙ったかのように、一時的に症状が楽になります。
これは、スギの花粉が飛び終わり、しかし、ヒノキの花粉がまだ飛んでいない、谷間の時期だからです。
ここでまんまとワナにかかって治療を中断して、ヒノキにつかまってしまうと、あわてて治療を再開してもなかなか症状を抑えきることができずに、結局、5月の連休前まで花粉症に悩まされることになります。3月末~4月頭頃一時的に症状が楽になった時に治療の手を緩めないで踏ん張ってください。
ひとたび治療を開始したら、花粉が飛び終わるまでは治療の手を緩めないことです。

 

そのほかのちょっとしたコツ
点鼻薬(ナゾネックス、アラミストなど)について
「使えばそれで良い」というものではなくて、よりよく効かせる効果を十分に引き出す使い方があります。

≪鼻が通っているときに点鼻する≫ことです。
詰まっている鼻に点鼻しても、お薬は鼻の中へは入ってゆかず、当然効きません。くしゃみ・鼻水が激しいときに点鼻しても、お薬はすぐにくしゃみで弾き飛ばされ鼻水で洗い流されてしまいます。
お風呂に入って十分温まると鼻が通る人は、その時に、点鼻します。
あるいは、蒸しタオルで鼻を十分に蒸すと鼻が通るのであれば、その時に点鼻します。
これらの処置で通りが不十分であれば、コールタイジンスプレーを点鼻して、薬液を鼻の中にしばらくためておいて、鼻を通るようにして、軽くハナカミの後、点鼻します。

点眼薬について
朝起きたら、症状が出る前に、少なくとも玄関のドアを開けるまでに、1回目の点眼をします。
後は持ち歩いて、症状が出たら追加点眼をします。

毎日追加点眼が必要なら、朝の他に症状が出るであろう頃に予め点眼します。
1日1回の点眼で十分な方は結構おられます。そのような方は、この使い方で点眼液を長持ちさせることができます。つまり、医療費を抑えて、通院回数も抑えることが可能なのです。

リセット薬を上手に使う
治療をしている間に、激しい気温の変動や、体調の変化などにより、一時的に症状が悪化した時に、一時的に併用する薬があります。あらかじめ手元に用意しておいて、悪い状態を長引かせないようにします。悪い状態が続くと、ますます状態が悪くなり、治しにくくなります。

次のシーズンのために

レーザー手術について
春の花粉症に対するレーザー治療は11月~12月(遅くとも1月中)に行います。それを過ぎると行いません。
ご希望の方は、今年の10月以降にご相談ください。

舌下免疫療法について
治療の開始は(6月~)10月(~遅くとも12月まで)です。ご希望の方は今年の6月以降にご相談ください。

 

●重症スギ花粉症にはゾレア(抗体注射)があります
⇒詳しくはこちら

●去年ゾレアを注射した方は採血検査をすることなく再開継続できます
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